長谷川 貴一 - Kiichi Hasegawa

【名前】長谷川 貴一

【生年月日】1988年06月20日

【出身地】広島県

【会社】R.S.V.P Inc. / Mebius pharmaceutical Inc.

【MBTI】エンターテイナー - ESFP

“お前クビ” と言われた社員が3年で、グループ代表 西村から社長を任されるほどに成長するまで

INSTYLE GROUP 広報のやまだです!


「せっかく大勢の社長がいるので…」という単純な理由から始まった、INSTYLE GROUP 社長探訪。

第一回目はフリーターから一転、入社1年3ヶ月で社長という超スピード出世を果たしたマコさんにインタビューを行いました。



第二回目にあたる今回は、第一回にも少しだけ登場した、グループの通販事業や、一部クライアントのコールセンター業務を引き受けている株式会社R.S.V.P. の社長を務めるエースさんにお話を聞いてみたいと思います。

長谷川 貴一(はせがわ きいち)

1988年生まれ。

26歳でMVNO企業に入社、30歳で株式会社R.S.V.P.を設立。


エースさんは、前回のマコさんとは違い、INSTYLE GROUPの企業には一度も所属せずにINSTYLE GROUP内で起業をしています。

グループ代表である西村との出会い、起業をするまでにどんなことをしていたのか、どんな経緯でINSTYLE GROUPで起業をすることになったのかなど、さまざまなお話を聞いていきたいと思います。

エースだと思っていたけど、実はポンコツエースだった

やまだ:そもそも、エースさんはなぜ “エース” と呼ばれるようになったんですか?


エースさん:そっか、やまだちゃんは由来を知らないんだね。

エースさん:もともと僕がMVNOの会社で働いていたことは知っていると思うけど、西村さんとはそこで出会ったんだよね。

西村さんはコンサルタントとして入っていたので、関係性としては “クライアント先の社員” になるのかな。


当時、西村さんが新しくモバイル事業を始めようとしていて、その事業の専任として「社員の中で、ちゃんと仕事ができる人を派遣して欲しい」って言っていたみたいなんだけど、そこで一番社歴の長かった僕が選ばれたんだ。


やまだ:なるほど!新事業部に抜擢されたんですね!


エースさん:その時は、後で詳しく話すけど、会社を辞めようと思っていて。

だけど、西村さんにとっても大事なアーティストの友人の方々を巻き込む新規事業を任せてもらうし「お前がこの会社のエースだ」って言ってくれるし「じゃあ、もう少し頑張ろうかな」って思って。


けど、すぐに 「エースはエースでも、お前ポンコツエースだな」って改名?されたんだけどね 笑


やまだ:ポンコツエースですか…笑


エースさん:僕はその会社の立ち上げから働いていて、社歴が一番長かったから分からないことが少なかったんだよね。

だから「自分は仕事が出来るほうだ」と思い込んでたんだ。


やまだ:自分は仕事が出来ると思い込んでたけど、出来ていなかったから “ポンコツ” だということですか?


エースさん:それもそうだけど、自分が間違っていることに気づいていなかったことが一番の理由かな。


やまだ:当時のエースさんは、例えばどんなことを間違っていたんでしょうか?


エースさん:当時は、自分が何を間違えているのかも分からなかったけど、今振り返ると、仕事の仕方や考え方、在り方が間違っていたんだと思うよ。


やまだ:マインドの部分ですか?


エースさん:そうだね、マインドの部分が大きいかもしれない。


仕事のやり方とかもめちゃくちゃだったんだけど、それまで “なんとなく出来ちゃってる瞬間” があったから「俺は正しい」と思ってたんだよね。

精神と時の部屋での修行

エースさん:僕が担当することになった西村さんの新事業というのが “f-Phone(エフフォン)(※)” っていうモバイル事業だったんだけど、まず “f-Phone部屋” っていうのが用意されたんだ。


※アーティストのファンクラブと携帯通信サービスが一体となったモバイル事業。

Hyde Phone、GACKT Phone、TETSUYA Phoneなどの各アーティスト仕様のスマートフォンを販売。


やまだ:そこにf-Phoneを担当する人が集まった感じですか?


エースさん:集まったというほど人数はいなかったけどね。


勤めていたMVNO会社と同じオフィス内にあるんだけど、とても少ない人数で、その会社とは完全に切り離された部屋が用意されて、その部屋に週に数回西村さんが来て、付きっきりで教えてくれるような感じだったね。


この部屋を僕は、 “精神と時の部屋(※)” って勝手に呼んでいるんだけど 笑


※漫画『ドラゴンボール』に登場する修業部屋。

室内は外の世界と時間の進み方が違い、部屋の中での一年間が、外の世界の1日分に相当する。


やまだ:そんなチート部屋が、実際に存在したんですね 笑


エースさん:そう 笑

エースさん:初めはよく分からずにf-Phone部屋に入って「なんか抜擢されたし、今会社の状況もよくないし、自分に出来ることがあるなら頑張ろう」って思ってたんだけど、西村さんから


「基本のキからやり直さなきゃダメ」

「仕事の仕方とか考え方を教えてやるから、やる気があるのであれば、まずは俺が言った通りに仕事して、言われたことを言われた通りにやれるようになれ」


って言われて「この人を信じて頑張ろう」って腹を括ったわけよ。


やまだ:なるほど。


でも、西村さんとは出会ったばかりですよね?

「この人を信じよう」って思ったきっかけとかありますか?


エースさん:当時、西村さんがどんな人なのか正直あまりよく分かっていなかったけど、今まで外部から入ってきた人たちと違って “本当の意味で信用できる人” だって思ったからかな。


当時、会社の状況があんまり良くなくて「その原因は長谷川なんじゃないか」って、外部から来ていた役員や顧問の方から言われていたんだよね。

そんな感じだったから、僕のクビがほぼ決定してたの。


僕はその会社の立ち上げからいろいろやってたし、たくさんしんどい思いもしたけど会社には愛があって、それでも会社が僕を必要ないって判断するのであれば、逆に会社の迷惑になっている可能性もあるから、潔く辞めることも一つの愛かなって思っていて。


そんなときに、西村さんがコンサルタントとして入ってきてくれて。

結論から言うと、そのときの役員は西村さんが、入ってきてすぐに全員切ったんだよね。


やまだ:役員を全員切っちゃったんですか!?


エースさん:そう。

全員、バツッと切っちゃった。


やまだ:西村さんは、どうしてその役員の方たちを全員切ったんでしょう?


エースさん:会社の成長に不必要で、不誠実な人だって判断したからみたい。


僕も、役員の方たちを「この会社にとって良くないな」とは思っていたんだけど、当時の僕は立場もないし、相手はすごく年上の方たちばかりで「逆に自分が間違っているのかも...?」って思うじゃない?


でも西村さんは「仕事も大してできないくせに偉そうにしている高給取りの役員が、会社が成長しない理由を、会社の創業期から支えている、会社愛のある社員のせいにして辞めさせようとしていて、ダメなヤツが蓋をして、良いヤツの芽が出ない状況が問題だ」って言って、逆に僕を残して役員の方たちを全員切ってくれたんだ。


そのときに僕の中で西村さんは、 “信用できる人” になったし、そんな人が僕を会社に残してくれて、見込んでもらったってことが、チャンスの一つだと思ったんだよね。

だから、西村さんを信じて頑張ろうって腹を括ったかな。


やまだ:なるほど。


f-Phone部屋では西村さんに、どんなことを教えてもらったんですか?


エースさん:まず、部屋に入ってすぐに「その変なプライドを捨てろ」って言われたね。


やまだ:今のエースさんからは “プライドの塊” みたいなイメージが感じられないのですが、当時はどんな感じだったんですか?


エースさん:僕自身も、プライドが高い方ではないと思ってたんだよね。

曲げられない何かがあるわけでもなかったし。

でも、自分でも気付いていないプライドを西村さんが指摘してくれたんだ。


西村さんには、僕が仕事をしながら「これまでは、このやり方でやってきたからこれが正しいんだ!」って思っている瞬間が垣間見えてたんだろうね。


当時所属していた会社もf-Phoneも同じモバイル事業だから、仕事内容としてはほとんど同じだったんだけど、僕のやり方や考え方が全然違かったから「まずは、自分ができていないことを認めるところからやっていこう」って言われて。

エースさん:僕は当時、自分は仕事が出来ていると思っていたから正直しっくりこなかったし、よく分かんなかったけど、仕事をしながらいろんな指摘を受けて「あれ、俺って全然仕事できてねぇじゃん」「俺ってポンコツじゃん」って思うようになって、その言葉が腑に落ちるようになったかな。


やまだ:西村さんと一緒に仕事をしているうちに、自分の間違いにだんだんと気付いていったんですね。


エースさん:そう。

間違いを認められたことは、僕にとって最大のターニングポイントで、そこから全てがゆっくりと変わっていったかな。


やまだ:具体的には、どんなことをしていたのでしょうか。


エースさん:正しいフローをひたすら教えてもらっていたよ。

仕事の仕方や判断の仕方、報告の仕方、何もかもがめちゃくちゃだったから、そういったことを徹底的に叩き込まれたね。


f-Phoneは当時、まだ立ち上げたばかりで小さい事業だったから、正しいフローを学ぶのにすごく良い環境だったんだ。

アーティストも絡む事業だから、責任重大なポジションでもあったし。


商品の梱包から、発送、カスタマーサポート、料金を滞納しているお客様への督促など、西村さんから正しいやり方を教えてもらいながら、業務を一通り任せてもらってたよ。


やまだ:確かに。

大きい企業だと、どんどん分社化されて一連の流れがわからなかったりしますもんね。


エースさん:そうそう。


で、なんで西村さんがひたすら正しいフローを教え続けたのかというと、それを続けることでどこが悪いのかが見えるようになるからなんだよね。


やまだ:正しいフローを教わり続けるだけで、原因が分かるようになるってことですか?


エースさん:うん。


例えば、医者って病気をレントゲン写真で見分けるじゃない?

それができるようになる一番良いコツって、不健康な人のレントゲン写真をひたすら見るんじゃなくて、健康体のレントゲン写真を死ぬほど見ることなんだよね。


そうすれば「ここに健康体にはない影があるな」とか、何か健康体と違うことに気が付けるから。


やまだ:なるほど。

じゃあ、f-Phone部屋ではひたすら健康な状態のフローを見せられていたってことですか?


エースさん:その通り。


まぁ、この話はのちに、西村さんがこういった意図でやってくれていたと教えてくれたんだけど 笑


業務を行いながらポイント・ポイントで、仕事のやり方や在り方、顧客の対応の仕方、イレギュラー対応の仕方とか、そういうのを叩き込まれたね。

ひたすら無心で、目の前のことをやり続けたよ。


やまだ:そんなに仕事量が多かったんですか?


エースさん:んー、業務がいっぱいいっぱいっていうより、西村さんが教えてくれる考え方を理解することにいっぱいいっぱいだったね。


やまだ:なるほど。

でも、なぜわざわざ部屋を分けたんでしょう?


エースさん:過去のやり方やいろんな情報が入ってくる環境じゃなくて、正しい在り方、やり方しか入ってこない環境にしたかったんだと思うよ。

物理的に情報が入りづらい状態にして、f-Phoneのことだけを考えられる形をとってくれて、そうすると正しいものがどんどんインプットされていくんだよね。


どんどんインプットして、いっぱい怒られて、それを繰り返せる部屋だったね。


やまだ:まじで修行ですね。

そこでは、結構怒られました?

エースさん:おぉぅ…もう、結構どころじゃないよ…


やまだ:一瞬、嗚咽みたいな声出ましたね 笑


エースさん:毎週ゴン詰めされてたからね…笑


あんまり悩まないタイプだけど、あの頃は悩みに悩んだよ。

自分のやり方が正しくないっていうことも分かっていたから「クッソー!」と思う瞬間もあったし。


でも、僕には唯一武器があって “怒られる勇気” を持っているのよ。


みんな怒られるのが怖いから、ビビって分からないことをちゃんと聞けなかったりするじゃん?


やまだ:確かに「これ聞いたら怒られそうだなぁ…」って思って、聞くのを先延ばしにしてしまった経験、私にもあります。


エースさん:だよね。


でも、ちゃんと聞かないと何が違うかが分からないから、分からない時は「西村さんごめんなさい、これ分かんないです」ってすぐに聞いたり「これで合ってたっけな?」くらいのときも、一応報告するようにしてたね。


案の定「ちげぇよ!」って怒られてたけど 笑


「怒られる勇気があるかないかで、その人の意識がどこに向いているか分かる。怒られないように、怒られないようにって仕事してる人間は、結局、意識が自分可愛さに向いている。怒られてでも嫌われてでも言う、聞く奴は、仕事とか会社とか組織に意識が向いてる。俺は後者と仕事がしたい。」って西村さんがよく言うんだけど、本当にその通りだと思うよ。


やまだ:なるほど。


それに、その勇気があるかないかで、成長スピードもだいぶ変わりますよね。


エースさん:そう。


「絶対怒られるなあ〜」って思いながら聞いて、やっぱり怒られて…っていうのを繰り返して、f-Phone部屋を出たときには見える世界が違いすぎて驚いたよ。


やまだ:そんなに見える世界が変わったんですか?


エースさん:もう、全然違う。

エースさん:その成長した状態で「もう一回、勤めていたMVNO会社のやり方や仕事の仕方を色々整理して行こうぜ」ってなって改めてその会社に戻ったときに、改善点がめちゃくちゃ見えてきて「やべぇやべぇ、この会社、ダメなとこだらけだ、急いで直さないと!」ってなれたんだよね。


f-Phone部屋で自分の中の常識が変わっているし、多分「何が正しいか」を判断する精度が上がってたんだと思う。

「めちゃくちゃ成長したなぁ」って自分でも感じたよ。


今思えば、最初に西村さんに言われた「言われたことをやれ」って言葉の裏には、いろんなことが含まれていたんだなぁって分かる。

「思考停止しろ」って言ってるわけじゃないしね。


やまだ:確かに、無心で作業し続けるだけじゃ成長はしないでしょうしね。


お話を聞くところたくさん怒られてきたとは思いますが、中でも「これはやっちゃったなぁー」っていう失敗談とかありますか?


エースさん:何が正しいか分かっている状態になる時と話が前後するんだけど、ちょっとずつちょっとずつ損失を垂れ流していた状態だった時期があって、結局トータルで2億円の損失を出してしまったことがあったかな…


やまだ:2億円…!?

そんなに大きい損失を出してしまったんですか…!


エースさん:そう。


もともと仕事の仕方やフローが間違えていたって話はしたじゃない?

メールの文面、督促のサイクル、課金のタイミングなど、西村さんから一つひとつ指摘をいただいていたんだけど、僕は「はい」って言ったまま、なかなかフローを改善できずにいて。


一年後くらいには、トータルで2億円ほどの損失が出てしまっていたね…


やまだ:それは、なかなか笑い話にしづらい額ですね…


エースさん:うん、死ぬほど怒られた。

「だから言ったやんけ」って。


でもそれは、2億円の損失を出したことに対して怒られたわけではなくて、また僕が気づいていないうちに変なプライドを発動していたから怒られたんだよね。


やまだ:それは、具体的にどういうことでしょうか?


エースさん:西村さんは、もともと「ここ気をつけて、おかしいから」って言ってくれてたんだけど、1年間、はい、はいって言って改善せず、2億円になったのね?

その “2億円の損失” 自体を怒っているんじゃなくて、仕事のスタンスに対して怒ってるというか。


“純粋に金額としての2億円” に関しては、僕が成長するのに必要な投資だと割り切ってくれていたと思うんだけど、意図せずとはいえ、結果的に西村さんから言われていたことを1年間放置してしまっていて「言われていたポイントを1年間放置するスタンス=正しいと思って行動している=変なプライドがまだある」っていうところを怒っていたんだと思う。


ただ僕はそのとき、最初は何で2億円の損失が出てしまったのか、まだよく理解できていなかったんだよね。


周りを見ずにスポットで見て仕事をしていて、正しくないフローを「正しい」と思い込んで一生懸命やっていたから、僕の中では「やってんのになぁ…」と思う瞬間があったんだと思う。


自分が間違えていることを理解してなかったり、全体を見れてない、見ようとしていなかったり、「仕事をする」ということの本当の意味を理解できてなかったり、当時の僕の悪い点を挙げたらキリがないんだけど、こういった仕事に対するスタンスの部分ってビジネスをする上でものすごく大事なポイントであり、基礎の部分だと思うんだよね。


そこを西村さんは見逃さず、正しいスタンスを理解させる為に、そして僕に分かりやすいように烈火の如く怒ってくれたんだと思う。

流石にそのテンションで怒られたら、一瞬で「やべぇ、何かしら間違えてるわ」ってなるしね 笑


やまだ:西村さんは、2億円の損失に対してではなく、変なプライドや仕事に対するスタンスに対して怒っていたんですね。


エースさん:そう。

西村さんって、ミスしたこと自体には、本当に怒らないんだよね。


極論、1ヶ月目で西村さんが着手すればそんな損失を出さずに済むのに、わざわざ僕にやらせて、わざわざ損失補填して、わざわざ怒ってくれているワケで、僕を育てると言うところに注力してくれている事が分かるから、その期待に応えたいし、西村さんが言っている意味を理解できるように真剣に考えるし、同じミスは絶対したくないって思ったね。


その頃くらいからかな?

会社のことで自分に関係無いことなんて一つもなくて、すべてを自分ごととして捉えて責任を持って仕事をやらないといけないなって本心で思うようになったね。

修行部屋を出て、株式会社R.S.V.P.を設立

エースさん:そんな感じでf-Phone部屋でひたすら修行をしてたんだけど、ある日西村さんから「来月からお前の給料が役員報酬になるから」「来月からお前、コールセンターの社長な」って言われたんだよね。


やまだ:えっ、そんなに突然言い渡されたんですか?


エースさん:いや、確かに突然言われたんだけど、あまり突然すぎる感じでもなかったんだよね。


明確なビジョンがあったわけではなかったけど、もともと「社長になりたい!」とは思っていて、本当に軽くだけどそれを西村さんにも伝えたこともあったし。


設立する半年とか一年くらい前には


「50〜60人くらいの社員がいて、20〜30億円くらいの売上を上げているのは想像つくよー」

「どこかのタイミングでコールセンターの社長とかになれたら良いね」


って言われてたんだよね。


やまだ:エースさんはもともと、コールセンターの経験があったんですか?


エースさん:そうだね。


前職はテレアポでアウトバウンド業務をやってたし、MVNO会社でも代理店サポートとかカスタマーサポートを一人でやってた時期があったから、電話自体には抵抗がなかったね。


で、f-Phone部屋でお客さんの対応の仕方を細かく細かく、西村さんから口を酸っぱくして教えてもらって「もうちょっとしたら、できるようになるんじゃないの?」って思ったタイミングだったのかな?


気づけば会社ができてたね。


やまだ:それにしても「来月から社長!」ってなかなか急だと思うんですが、不安とかはなかったんですか?


エースさん:「嘘でしょ!?まじすか!?」とは思ったけど、不思議と不安はなかったかな。

エースさん:まぁ100%ないと言ったら嘘になるけど、組織を持つことに抵抗はなかったし、僕は仕事を選ぶ上で、やりたいことよりもやれることを優先していたから。

その方が僕には性に合っているというか。


やまだ:すごいです…

そんなに突然言われたら、私ならもっと動揺してしまいそうです。


エースさん:そんな感じで社長になったんだけど、最初のうちは心のどこかで “社長をやらせてもらってる感” が強かったのよ。

会社は既に設立されていたし「実力以上の立場に立ってしまっているのでは?」と思っていた時期があったんだよね。


で、それをポロッと西村さんに漏らしたことがあったんだ。


そしたら、西村さんが真顔で


「30万円あれば、登記だけして社長になることは誰でもできる。

ただ、誰かに社長を任されることはその何倍も難しいことなんだ」

「あれだけ立場のある人間を何人も切って、お前を社長にして、結果として会社は良くなったよな? お前は俺の目が節穴とでも思うんか? そこを含めて、俺の人を見る目と、その俺が信用したお前を信じろ」


って言ってくれて、それが僕の中では自信になったというか、今でも大事にしている言葉だね。


自分の周りにも誰かから社長を任された人なんていないし、おこがましいかもしれないけど、それを勝ち取れたのかなって思って。


やまだ:西村さんから任せてもらったっていうだけで、安心感がすごいですよね。


エースさん:うん。

まだ社長になる実力がなかったかもしれないけど、なりうると思ってもらえたのかなとか、信じてる人から、すごいなって思っている人から、社長を任されたってことがすごく嬉しかったね。


やまだ:社長になってみて、大変だったことや悩んだことはありますか?


エースさん:一度、労基(労働基準監督署)から書面が届いて、簡単にいうとパワハラで訴えられそうになったことがあったんだよね。


内容としては、別の社員からいじめを受けていて疎外感を感じるみたいな内容で、結論から言うと、そんな事実はなかったんだけど、数十万円の示談金を支払って終わりにするか、訴訟や高額での示談になる可能性もあるけど破棄するか、の二択を迫られて。


やまだ:それは、大変な決断ですね。


エースさん:自分は正しい経営をしているつもりだったし、自分が見ていた感じは他の社員もその子のことをしっかりフォローしているように見えたから「そんな事実はない」と思った反面「火のないところに煙は立たないからなぁ」とも思いはじめちゃって、西村さんに相談したんだ。


そしたら、西村さんから


「労働者を守る法律はたくさんあるけど、社長を守る法律はほぼないから、訴えられると負ける可能性は全然ある。

でも、正しいことをしているんだから、会社としては破棄を選べ。

これで示談を選んだら、他の社員がいじめをしてた、パワハラしてたって社長のお前と俺が認めたことになる。

他の社員のためにもそれはできないし、したくない。

お前らは正しいことをちゃんとやっているはずなんだから、最悪負けてもいい。

これで負けたら国が悪いと思おうぜ。」


って言われて。


やまだ:かっこいいですね。


エースさん:でしょ?鳥肌もんだったよ。


それで破棄を選んで、結果的には向こうから謝罪が来たんだけど。


やまだ:え、むしろ謝罪が来たんですか?


エースさん:そうなの。


でも正直なところ、INSTYLE GROUPに所属していて、グループ全体のことを考えたら数十万円を支払って示談にしてもらった方が良さそうとも思っちゃうじゃない?


やまだ:確かに。

時間もお金も取られてしまいますし、グループの他の会社にも影響がありそうですしね。


エースさん:でも、西村さんは


「きちんとNOと言うべきだ」

「グループの社長たちも、俺のコンサルティングクライアントのことも気にしなくて大丈夫だから、喧嘩しておいで」


って言ってくれたんだ。


社長の責任の重さと、経営判断の軸を学んだね。


外的要因が入ると曲げてしまいそうになるけど、そんなことで経営判断がブレてはいけないっていうことを学んだし、改めて西村さんのことを「本当に器がでかいな〜!」って思ったよ。

社長の器の広げ方

やまだ:エースさんは、今住んでいるお家は西村さんに決めてもらったんでしたっけ?


エースさん:そうそう。起業したくらいのときに引っ越したかな。


もしやまだちゃんが今の家から引っ越すとしたら、まず何をする?


やまだ:えーと、まずは物件情報サイトでいろんな物件を見て、気になった物件の内見を申し込みますね。


エースさん:だよね。


僕の場合は「引っ越そうかと思うんです」ってなんとなく西村さんに言ったら、その1週間後くらいには物件の契約が終わってた 笑

やまだ:そんなことあります?笑


エースさん:でも、これがINSTYLE GROUPの社長陣のレギュラー(※)だからね 笑


※詳しくは、『INSTYLE GROUP の「あたおか文化」をご紹介します』 をご覧ください。


マコさんも、家は3回とも西村さんに決めてもらってるし、この前ギワさん(INSTYLE GROUP 所属 Nombre premier 社長)が引っ越したときは諸事情で自分で物件を決めてたけど「ギワさんイレギュラーだね、アハハ」って話してたくらいだし。


やまだ:よくあるINSTYLE GROUPのバグですね 笑


エースさん:しかも、まさかの港区西麻布。


やまだ:いきなり西麻布の物件を契約されてきたら、私ならビビっちゃいます…

もともとは、どのあたりで物件を探していたんですか?


エースさん:家賃高すぎだから、余裕で港区は候補から外してたし、オフィスのある渋谷区も無理だろうな〜って思って外してた 笑

とりあえず、電車で乗り換えなしで行ける範囲で探してたね。


もともとは一人暮らしで、引越し先は妻と2人で住む予定だったから広めの物件を探してはいたけど、一般的なサラリーマンの一人暮らしの部屋に住んでいたのに、いきなりその4倍の広さの部屋に引っ越すことになって。


自分では、絶対に選ばないような物件だったね。


やまだ:住む人数が増えたとはいえ、いきなり4倍になったんですね 笑

西村さんの選んだお家に住んでみて、どうですか?


エースさん:もちろん、大満足だよ。

僕は会社まで徒歩で、妻も会社まで電車で乗り換えなしで行けてアクセスもいい場所だし、妻が夜遅く帰ってきても危なくないように、駅から家まで大通りしか通らなくて良いように配慮して物件を選んでくれて。


やまだ:そんなところまで配慮してくれたんですか?

私だったら、自分でもそんなところ気にしないで、物件を選んでしまうかもしれないです…


エースさん:僕も、そんなところまで配慮できなかったと思うよ。

当時の僕が普通に家を探していたら、今の半分の家賃の物件を契約していただろうし、家賃と広さだけで決めちゃうと思う。


やまだ:なんで西村さんは、社長や社長になろうとしている人の物件を探すんでしょう?


エースさん:多分、社長としての器を広げるためじゃないかな。

エースさん:例えばあの時、僕のお給料が20万円昇給したとしても、僕が考える家賃の上限は2万円とか3万円しか変わらなかったと思うんだ。


僕が絶対に選択しないであろう、一つ上のステップの経験を、問答無用でさせてもらった感じかな。

しかも結局、会社で契約してくれてるから、支出は変わらないどころかむしろ減ってて。


色々経験した結果、例えば「30万円の家とクオリティが変わらないので、僕は15万円のこの家で十分です」って選ぶのはいいと思うけど「知らないから選べない」「ないから選べない」っていうのは問題だから。


やまだ:なるほど。

じゃあ西村さんは、社長や社長になろうとしている社員の器を広げるツールとして、物件選びをしているんですね。


エースさん:そう。


極端だけど、4畳半の部屋に住んでる社長に

「100万円、1000万円単位の意思決定をしろ」っていったってリスクを取れないだろうし、社員にも優しくできないと思うんだ。


マコさんも取材で話していたと思うけど、満たされてない人から何かを受け取るのって、好意だとしても受け取りづらいし、気持ちよくないじゃない?


やまだ:確かに、そうですね。


エースさん:多少強引な器の広げ方だとは思うけど、僕もマコさんも男気ジャンケン(※)にも参加できるくらいにはなったし、それがちゃんと作用している良い例だと思うよ。


※ INSTYLE GROUPの食事会では、毎回、とんでもない額の支払いを賭けて社長同士がジャンケンをし、勝った社長がお支払いをするという "男気ジャンケン" が恒例行事。詳しくは第一回目のマコさんのインタビュー『INSTYLE GROUP の「あたおか文化」をご紹介します』 をご覧ください。マコさんインタビューでは、満面の笑みを携えた長谷川社長が確認できます。


やまだ:それにしても、西村さんってサプライズ大好きですよね。

引越しもそうですけど、この前のエースさんの結婚式後のパーティーもサプライズですよね?


エースさん:あれは本当にびっくりしたね。

グループのメンバーやMVNO会社のみんなに祝ってもらってすごく嬉しかったし、INSTYLE GROUPで良かったなって思った瞬間だったよ。


実は僕の結婚式、一年半延期した上に、式場から120人だった出席人数を50人まで制限してくださいってお願いをされ、お酒も出せず、挙句に金額も変わらず同じ料金取られてっていう状況で…。


やまだ:それは精神的にだいぶ持っていかれますね…


エースさん:仕方のないことなんだけどね。


それで、もともと声をかけていた人にも出席を控えてもらうことになったんだけど、事情を知った西村さんがINSTYLE GROUPとMVNO会社の社員みんなに声をかけて、サプライズパーティーを企画してくれていたらしいんだ。

西村さんからは「実は飲食店を予約しているから、親族みんなでご飯に行っておいで。新婦のドレスも用意しておくから」って言われてたんだよね。


やまだ:あのとき着られていたドレス、西村さんが用意したんですか?


エースさん:そうそう。

「妻が最後まで迷ってたドレスがある」って話したら、それを用意してくれて。


後から聞いたんだけど、サプライズパーティーで大勢の前に出ることまで考えて、最後まで人前に出るモードで居てもらうためにも、ドレスを用意していたみたい。


やまだ:配慮がすごい…


確かに、女性は人前に出るってなったらいろいろと準備もしたいでしょうし、結婚式が終わって二次会もないって思っている状態で、突然サプライズパーティーをされたら、新婦さん的には「嬉しいけど、化粧直ししてない…!」ってなってしまうかもしれないですしね。


エースさん:後から聞いて、僕も西村さんの配慮の細かさにびっくりしたよ。


で、「ドレスじゃ移動できないだろうから…」ってことで、昔マコさんが運転していたやつよりも大きい、めっちゃでかいハマーのリムジンが用意されていて、それで飲食店に向かうのかと思いきや着いたのはとてつもなく大きな会場で、降りたらなぜか西村さんが待っていて。

西村さんに連れられて会場の中に入ったらみんながいて、本当に驚いたよ。


やまだ:本当に気がつかなかったんですね。


エースさん:全然、気づかなかった。


もともと西村さんからは「妻や親族に対して、サプライズをしよう」って言われていて、僕も仕掛ける側だと思っていたから、ダミーの方のサプライズにガッツリ騙されていたからね 笑


やまだ:西村さんのサプライズ、抜かりないですね 笑


エースさん:まさか、僕までサプライズされると思わなかったよ 笑


会場にはウェディングケーキが用意されていて、ケーキ入刀をしたり、結婚式の様子のムービーが流れたり、すごく楽しい空間だったね。

僕たち、結婚式ではウェディングケーキの代わりにドーナツを用意したから、ケーキ入刀をしていなかったんだ。


やまだ:そういえば、ドーナツを食べているお二人の写真がムービーでも流れていましたね!

私はパーティーからの参加だったので、お二人の結婚式の様子やウェディングケーキ入刀が見れて良かったです。


エースさん:妻も、最後までケーキ入刀したそうにしていたから、喜んでたよ。


それと、西村さんと親交のあるアーティストの方達までパーティーに参加してくださっていて、めちゃくちゃびっくりした!


やまだ:まさか来てくださっているとは思わなかったので、私も驚きました…!


エースさん:僕も昔からよく聞いていたアーティストさん達で、すごく有名な方々だから、妻も親族も驚いていたし、みんなすごく嬉しそうだったよ。


西村さんはこのサプライズのためにドレスやリムジン、ウェディングケーキなどいろんなものを用意して、大きい会場も貸し切って、親交のあるアーティストの方々にも声をかけてくれて、なんならそのあと夫婦と親族が泊まれるようにベイコート倶楽部の予約までしてくれて…

僕たちのために、ものすごい金額と労力をかけてくれたと思うんだよね。

西村さんって僕以外のINSTYLE GROUPのメンバーに対しても、こういう大きいイベントやサプライズをよくやってくれるけど、それって僕ら一人一人に対して愛情を持っていないとできないことだと思うんだ。


今回の件も、西村さんは「エースたちも、お祝いしたかったのに行けなくなった人たちも、みんな被害者。よく分からない会場側の社会的な体裁のおかげで、せっかくの晴れの日が台無しになって、有無を言わずに飲み込まされている状態をどうにかしてあげたかったから、今の自分にできる最善策をやった」って言って、いろいろと用意してくれて。


当たり前だけど、感染予防とかも徹底していたし、参加したメンバーはほぼ普段から出勤して顔を合わせているメンバーだから、感染者も0だったしね。


正直、こんなに大掛かりなパーティーを計画しなくても、お金だけ出すってこともできただろうけど、僕たち夫婦だけでなく、親族や参加したメンバー全員の思い出に残るようなサプライズをしてくれて、一生忘れられない良い思い出になったし、改めてかっこいい人だなって思ったよ。


やまだ:確かに、参加した全員の思い出に残るパーティーでしたね。


マコさんもそうでしたけど、エースさんも西村さんのことめちゃくちゃ大好きですよね。


エースさん:そうだね。


最近、マコさんとギワさんと一緒に面接をしているときに「西村さんのどこが好き」っていう話がよく話題にあがって、各々いろんな西村さんの好きなところを語るんだけど、最終的に「西村さんはよく僕ら3人に『社員全員信用してるけど、お前ら社長陣は信頼している(頼ってる)』って言ってくれるんだよね。」って話になって、僕ら3人とも泣きそうになって終わるのがお約束みたいになってるね 笑

オンライン面接をする3人(上段右から時計回りに エースさん ギワさん マコさん)

やまだ:私は西村さんのことを知っているので「あぁ、3人とも西村さんのことが大好きなんだなぁ…」って素直に思えますが、求職者側から見たら、グループ代表のことが大好きすぎてちょっとヤバい人たちに見えるかもしれないですね 笑


エースさん:外部の人から見たら、普通にヤバい人たちだよね 笑


西村さんからそう言ってもらえるようになって「本当の意味で信頼してもらうって、すごく難しいことだけど、すごく幸せなことだな」って思えたから、これからも西村さんからの信頼に応えられるよう頑張るし、西村さんから教えてもらったことや、してもらったことを、僕の周りにも伝えていくことが使命の一つかなと思ってるよ。